- 2023年1月18日
今回のdiaryでは衣服であったり、307の活動に関しては一切触れておりません。
万が一のお暇潰しにでもなれば幸いであり、また今回のdiaryを読んで音の聞き方が少し(1ミクロンぐらい)変わったと言う方が現れることを勝手ながら願いつつ綴ろうと思った次第であります。
さて各メディアにて取り上げられているのでご存じの方も多数いらっしゃると思いますが、先日、高橋幸宏さんが帰らぬ人となりました。
若かりし頃はこのような著名人の死を取り上げるメディアに怒りを覚えていましたが(10代の頃です)例え悲しい知らせではありますがこのような機会でもその方を知って、好きになったり改めて聞く方がいたらそれはそれでハッピーな事だと感じられるようになりました。
さて、各メディアでは高橋幸宏さんの死因であったり、ymoのメンバーであること、ライディーンの作曲者であることなどが綴られています。
ここでは私なりではありますがリスペクトを込め高橋幸宏さんに関して綴っていこうと思います。
以下全て私野原の勝手なる主観であります。
先ず、ドラムがバンド内で如何なるポジションなのか?という部分です。
良く例えられるのは指揮者だったり車でしょうか。
ドラムが加速をすれば曲全体が加速し、ドラムが減速をすれば曲全体も減速。
トラックの様なドラムと比喩されることもあると思います。
重たくずっしりと安定したドラムのことをこう例えられるのではないでしょうか。
何故なのか。
ドラムがリズム(ビート)を生み、且つバンド内でもベース同様に低音を支えているからでしょう。
低音は目立ちにくい(全て昨今の音楽機器の…)ので余りにも評価がされないところですが低音こそ私的に音楽で重要部分である『グルーヴ感※』を生み出していると感じています。(決して低音だけではありませんが)
※グルーヴ感、単にグルーヴとも言われる
音楽を聞く上では...ノリやすい、身体が動く、踊っちゃう
演奏する上では…演奏したくなる、ノリやすい
低音を気軽に良く聴いてみたいという方は耳抜きをしてください(強すぎ注意です)。
そして手持ちのイヤホンをいつもより耳内部に突っ込んで下さい。
音は振動です。イヤホンが揺れてしまってはちゃんと音が聞けません。
これだけでいつより低音が聞きやすくなります。
やたら低音を目立たせる設定もありますが逆に割れる可能性があるので個人的にはおすすめできません。
しっかり聴きたいのならそれなりに音楽機器が必要です。
戻します。
コンピューターの出現は音楽史に大きな変革を生みました。
それを形にしたバンドの一つが高橋幸宏さんが所属していたyellow magic orchestra (通称ymo)です。
先ずymoのメンバーはコンピューターで黒人独特のグルーヴ感あるリズムをコンピューターで分析。そしてそのリズム×西洋から見たアジアの音×コンピューター(アナログシンセサイザー)がymoが初期に表現していたものです。ちなみにymoが元祖テクノだと言われることがありますが 元祖テクノはクラフトワークです。
初期代表曲は
でしょうか。
この4曲は西洋から見た東洋(70年代当時)を感じて頂けると思います。
音を表面的に聞けば目立つのは常々高音ですが(ymoも当時ピコピコサウンドと言われたそうです)こんなにもグルーヴ感があるのは黒人サウンドが元になっているからだと感じます。
もちろんymoのピコピコは超が付くほど最高ですよ。
長ったらい前置きになりましたが以上を踏まえて上で高橋幸宏さんの素晴らしさを綴ります。(もう少しお付き合い下さい。)
さて私がドラム、という音に着目をしようと思ったきっかけのドラマーの1人、高橋幸宏さん。
氏のドラムは正確無比であることはもちろん、その上で強弱でも異常な程にグルーブを感じさせてくれます。東風のLIVEでのドラムは神がかっています。
scholaでは一定のリズムで同じ大きさの音ではグルーヴは生まれないが強弱をつけることで一定のリズムの中にもグルーヴが生まれるとおっしゃっていました。
長ったらい前置きが生きるのが今なのですが、幸宏さんのドラムをわかりやすく言うとテンポ(曲のスピード)が乱れることなく、グルーヴが生まれる(踊れちゃう)音です。勝手ながら私は一ミュージックラバーとしてリスペクトをしています。
正確無比で、
強弱があり、
重くも、
軽やかに、
ビートを刻み、
時には歌う。
そんなドラムをありがとうございました。
お陰様でよりドラムの良さを知り、更に音楽が大好きになりました。
釣りをしている姿も格好が良かったです。

THOM BROWNE好きだったんでしょうね。

rest in peace.(R.I.P)
個人的、best of 高橋幸宏ドラム↓↓↓是非、ご鑑賞ください。
- 2022年11月24日
ケースの受注をスタートする前にきっかけとなったSさんにインタビュー。
実際に使用して頂いて3か月。サーファー、元アパレルスタッフとしての目線から意見をもらってきました。
インタビューはこの夏、8月にOPENしたebonyにて。インタビューはSさんと親交ある野原が行わせてもらいました。

野原 今更ですが、改めましてよろしくお願いします。笑
Sさん よろしくお願いします。笑
野原 早速ですが、Sさんはサーフィンをいつからやられてるんですか?
Sさん 25歳からだよ。
野原 つまり、、、18年間やられてるんですね。ちなみにきっかけは何かあったんですか?
Sさん 地元の友達がやっていたということと、当時TVで坂口健二さんの『海から見た日本』と鉄腕ダッシュので山口達也さんがハワイの波に挑戦するコーナーを見て。そんなタイミングが上手く重なったのがきっかけだったのかな。
野原 そこミーハー感ありますね。笑 いやー、でも良いですね。一つの趣味を長年やられることは同じ男として尊敬します。
サーファーさんって年中海行ってるイメージあるんですが、Sさんはどのぐらいのペースで行かれてるんですか?
Sさん 週に2~3回かな。もちろん自然の中で行うことだから天候だったり、波だったりでバラつきもあるけど
野原 確かに自然相手ではどうしようもできないところはありますよね。やらない(やれない)日々が続くとどんな気持ちになりますか?
Sさん イライラしやすくなったり、あとは波情報を頻繁に見たりそわそわしてるかな。
野原 逆に行っていて気持ちいいことって何ですか?
Sさん 先ず波に乗った時の浮遊感が爽快かな。波に関わらず日常や時間を忘れて解放感が味わえるし、海で友人と話したり波をシェアする事も楽しい。あとはさっきと逆で気持ちに余裕が生まれるね。
野原 サーフィンに付随する環境も楽しめることも素敵ですね。そこの付随する環境でのこだわりってあったりしますか?
Sさん 海に向かう車、ファッション、道中や海での時間も楽しみだね。海辺でのコーヒーなど、自分が好きな事は好きなスタイルで楽しむ。ハイテクより少しクラシックなスタイルが好き。

野原 Sさんらしいですね。そんなSさんだからケースにもこだわりたくなったんですかね?ケースにも触れて行こうと思います。先ずケースを注文しようとしたきっかけと言うか、発想はなんでしたか?
Sさん サーフィンのスタイルは色々あって、サーフボードもそれに合わせて様々あるのにボードケースはポップなデザインのニットケースがほとんどで、自分自身イメージに合うものが無く307に相談させてもらったという感じかな。
野原 スタイルというところ、他のサーファーの方も言っていました。僕自身はサーフィンやったことないんですがスケボーのデッキにもいろんな形があってそれぞれのスケーターの個性に繋がっていくんですが(すごく伝わりにくいと思うので(笑)自転車に例えるとママチャリもあるしBMXもあるしピスト、ロードといろんな型、用途がある)それに近い感覚だと感じました。実際使って頂いて3か月ほど経っていますが、率直な感想はどうでしょうか?
Sさん ビジュアルはイメージ通りで、頒布の雰囲気も気に入っています。まだまだキレイで、もっと使用感がでればより好みの雰囲気がでると思う。頒布は生地に張りがあるのでボードを入れる際に滑りが良く使いやすかった。その分ボードとケースが密着せず遊びがあるため持ちにくさも感じました。好みによってですが、運ぶ際などに持つ用のハンドルなど付けても良い思うよ。ケースの紐が外付けで縛るタイプにしたのも無造作に使えて正解でした!
野原 ご指摘含めて、ありがとうございます。 最後ですけど数少ない(笑)このケースをオーダーしたいという前のめりな方にお伝えしたいメリット、デメリットってありますか?
Sさん そうだな~。先ずはメリットとして
・自分の希望のサイズ、型をつくってもらえること。これは本当に嬉しいです。
・化学繊維の生地と違って経年変化を楽しめる
っという具合かな。ここまでの会話で割と話しちゃってるということもあるけど笑
あとデメリットは
・すべりやすい(逆にすべりが良いから入れやすさもある)
・クッション性が他のケースと比べて低いが自分は気にしないレベル
かな。参考になってもらえれば幸いです。
野原 ありがとうございました。どうしても自分がやらないことに対して下手に語りたくないのですごく貴重な意見を頂けました。前回の動画撮影の際はゲリラ豪雨にやられたんで是非またリベンジお願いします。
Sさん そういえばそうだったね。笑 こちらこそよろしくお願いします。

Sさん 某セレクトショップにて販売員を経てマネージャーを経験。
現在はサスサン(@sasu.3.s)の準備に向け活動中。
インタビュー撮影場所 ebony(@enony.jp)
- 2022年10月18日
2022.10.18 instagramより

全ての黒人ミュージシャンとその文化を脈々と継承してきた全ての関係者に尊敬の念を込めて綴ります。
ここ最近『ブラックアイビー』という書が販売された。ブルータスで特集が組まれていたので記憶にある方もいるだろう。
正直にきっかけは何でもいいと思う。
音楽が基にあるデザインを手にするのなら、その格好が良いの裏にどんな文化や歴史、魅力があるのかを是非、紐といて欲しい。
例えば映画を見る。黒人ミュージシャンの映画はたくさんある。近年では『GREEN BOOK』がとても印象的だった。
自分はTHE CLASHから黒人の音楽をたくさん学んだ。そして黒人音楽をきっかけに黒人の人たちがどんな歴史を歩んできたのかを学んだ。
一つのことを知っていると知らないでは見た目は大して変わらないかもしれない。しかし人として魅力が生まれる。
そしてその一つの積み重ねがいつか見た目としての雰囲気に繋がるんだと感じる。
ここ307での一枚が何かを知るきっかけになれば幸いです。
307で自由にレコードを手に取り、聞くことが出来るようにしたのはそう言った思いからです。
どうか皆さま、見た目だけという何かにならないでください。

*今回は音楽に関して綴らせて頂きましたが、人として魅力が滲みでてくるのは決して音楽だけだと思っておりません。好きな何かを見つけて、好きな何かを掘れるだけ掘ってほしい。そう思っています。