025
- 307
- 2023年1月18日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年5月25日
今回のdiaryでは衣服であったり、307の活動に関しては一切触れておりません。
万が一のお暇潰しにでもなれば幸いであり、また今回のdiaryを読んで音の聞き方が少し(1ミクロンぐらい)変わったと言う方が現れることを勝手ながら願いつつ綴ろうと思った次第であります。
さて各メディアにて取り上げられているのでご存じの方も多数いらっしゃると思いますが、先日、高橋幸宏さんが帰らぬ人となりました。
若かりし頃はこのような著名人の死を取り上げるメディアに怒りを覚えていましたが(10代の頃です)例え悲しい知らせではありますがこのような機会でもその方を知って、好きになったり改めて聞く方がいたらそれはそれでハッピーな事だと感じられるようになりました。
さて、各メディアでは高橋幸宏さんの死因であったり、ymoのメンバーであること、ライディーンの作曲者であることなどが綴られています。
ここでは私なりではありますがリスペクトを込め高橋幸宏さんに関して綴っていこうと思います。
以下全て私野原の勝手なる主観であります。
先ず、ドラムがバンド内で如何なるポジションなのか?という部分です。
良く例えられるのは指揮者だったり車でしょうか。
ドラムが加速をすれば曲全体が加速し、ドラムが減速をすれば曲全体も減速。
トラックの様なドラムと比喩されることもあると思います。
重たくずっしりと安定したドラムのことをこう例えられるのではないでしょうか。
何故なのか。
ドラムがリズム(ビート)を生み、且つバンド内でもベース同様に低音を支えているからでしょう。
低音は目立ちにくい(全て昨今の音楽機器の…)ので余りにも評価がされないところですが低音こそ私的に音楽で重要部分である『グルーヴ感※』を生み出していると感じています。(決して低音だけではありませんが)
※グルーヴ感、単にグルーヴとも言われる
音楽を聞く上では...ノリやすい、身体が動く、踊っちゃう
演奏する上では…演奏したくなる、ノリやすい
低音を気軽に良く聴いてみたいという方は耳抜きをしてください(強すぎ注意です)。
そして手持ちのイヤホンをいつもより耳内部に突っ込んで下さい。
音は振動です。イヤホンが揺れてしまってはちゃんと音が聞けません。
これだけでいつより低音が聞きやすくなります。
やたら低音を目立たせる設定もありますが逆に割れる可能性があるので個人的にはおすすめできません。
しっかり聴きたいのならそれなりに音楽機器が必要です。
戻します。
コンピューターの出現は音楽史に大きな変革を生みました。
それを形にしたバンドの一つが高橋幸宏さんが所属していたyellow magic orchestra (通称ymo)です。
先ずymoのメンバーはコンピューターで黒人独特のグルーヴ感あるリズムをコンピューターで分析。そしてそのリズム×西洋から見たアジアの音×コンピューター(アナログシンセサイザー)がymoが初期に表現していたものです。ちなみにymoが元祖テクノだと言われることがありますが 元祖テクノはクラフトワークです。
初期代表曲は
でしょうか。
この4曲は西洋から見た東洋(70年代当時)を感じて頂けると思います。
音を表面的に聞けば目立つのは常々高音ですが(ymoも当時ピコピコサウンドと言われたそうです)こんなにもグルーヴ感があるのは黒人サウンドが元になっているからだと感じます。
もちろんymoのピコピコは超が付くほど最高ですよ。
長ったらい前置きになりましたが以上を踏まえて上で高橋幸宏さんの素晴らしさを綴ります。(もう少しお付き合い下さい。)
さて私がドラム、という音に着目をしようと思ったきっかけのドラマーの1人、高橋幸宏さん。
氏のドラムは正確無比であることはもちろん、その上で強弱でも異常な程にグルーブを感じさせてくれます。東風のLIVEでのドラムは神がかっています。
scholaでは一定のリズムで同じ大きさの音ではグルーヴは生まれないが強弱をつけることで一定のリズムの中にもグルーヴが生まれるとおっしゃっていました。
長ったらい前置きが生きるのが今なのですが、幸宏さんのドラムをわかりやすく言うとテンポ(曲のスピード)が乱れることなく、グルーヴが生まれる(踊れちゃう)音です。勝手ながら私は一ミュージックラバーとしてリスペクトをしています。
正確無比で、
強弱があり、
重くも、
軽やかに、
ビートを刻み、
時には歌う。
そんなドラムをありがとうございました。
お陰様でよりドラムの良さを知り、更に音楽が大好きになりました。
釣りをしている姿も格好が良かったです。

THOM BROWNE好きだったんでしょうね。

rest in peace.(R.I.P)
個人的、best of 高橋幸宏ドラム↓↓↓是非、ご鑑賞ください。