- 2022年2月22日
『SERVICE ご依頼事例 002』
デニムパンツの丈直しを承りました。



丈感は永遠のテーマ。一時短くしてもまた伸ばしたいかもしれない。
そんなご要望にも寄り添っていければと思います。
Y様ありがとうございました。
※チェーンステッチは307では承れません。予めご了承下さい。
- 2022年2月8日
『SERVICE ご依頼事例 001』
プレオープンご来店のお客様より、お財布を磨かせて頂きました。
BEFORE



AFTER



画力の無さか、違いを写真でお伝えすることが困難ではありますが、磨き後はしっとりしつつも自然な光沢が増しました。
何より革がカサカサ気味でしたので、クリームで保湿をし、末永く向き合って頂けるよう仕上げさせて頂きました。
人に例えるとわかりやすいですが、この時期は特に肌がかさつきがち。われわれ人間は食べ物やクリーム等で栄養(油分)を補うことが可能ですが革はそうはいきません。
頻度は様々ですが、定期的に栄養を与えてあげることで長く向き合えるものになります。
また縫い糸にも油分が入っている方がほつれ憎くなります。今回のご依頼ではほつれた縫い糸は炙って処理をさせて頂きました。
自分でやることは腰が重い、どのように磨けばよいのかわからないという方、是非お気軽にお声がけ下さい。
HP上にはその他のサービス情報もございます。
是非目を通して頂ければ幸いです。
R様、ありがとうございました。
- 2022年2月7日
『2つのつくり』
それが何にせよ、『長く向き合っていく』ということはとても格好が良いことだとわたしたちは感じます。
衣服や小物において向き合っていくことに限界が見えてしまったという経験はどなたでもお持ちかと思います。
かたや、気に入った衣服は愛着を持って長く着たいと思うことはごくごく自然なこと。
今回は『このように長く大切に使いましょう』というで話ではなく、モノの『つくり』(仕様)に焦点を当てて綴らせて頂きます。
『つくり』を考慮されたデザインはそれはそれは格好が良いものだとわたしたちは断言します。
さて、話は少し変わりますが経験上アメリカとヨーロッパのつくりの違いを見ていくと、とても面白い発見がありました。
アメリカのつくりは・・・
限界が見えない様に丈夫なつくりをする
ヨーロッパのつくりは・・・
限界が見えた場合、替え(直し)が可能なつくりをする
(あくまでも断言ではなくこの場合が多いです)
例を挙げさせて頂きます。
カバーオール
アメリカのものはタックボタン(金属製の打ち付みタイプ)が多用されています。
ヨーロッパはいわゆる縫い付けのボタンが多用されています。
タックボタンは一度取り付けると頑丈でハードな動きでも取れにくいです。
しかし、壊れてしまう時は修理がきかない状態が多いです。
経験がある方も多いと思いますがボタンが取れてしまう時は生地もいっしょに破れてしまっているケースが多いです。
縫い付けのボタンは過度な力が掛かると取れてしまいますが、ボタンの糸が切れてしまっている場合が多く、替え(修理)が可能です。
どちらが正義、悪ということではありません。むしろどちらも『長く向き合っていく』ことが考慮された『つくり』だとわたしたちは感じます。
どのような場面で使用することが多いかという視点で『つくり』を観察し『丈夫なつくり』と『替えが可能なつくり』を選択をすることは楽しさの一つだとわたしたちは感じます。
そして何よりそれと長く向き合っていく姿は格好が良いことだとわたしたちは感じます。