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  • 307
  • 2022年9月11日
  • 読了時間: 3分

更新日:2024年5月25日

『SERVICE ご依頼事例 007』

夏季休業中ですが、フィッシングベストの補修を承りましたのでご紹介致します。

O様わざわざお声がけ頂きありがとうございます。


休業中でもDMやメール等を頂ければ連絡を取り合いどこかで待ち合わせをして、、、という流れで対応させて頂けることもございます。

ご要望ございましたらお気軽にお声掛けください。


脱線致しましたが、今回のご依頼はこちらです。

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補修前


所謂、街着としても見られるようになってきたフィッシングベストではありますが、今回のオーナー様もばっちり釣り人です。

背面のポケットにルアーケースを入れることが多くステッチが外れてきたり、摩擦の多いアームホールのステッチも負荷がかかってきていました。

その他にもボタンの欠損等々、細かい修理箇所が多数ございました。

穴があいてしまっている部分はかけはぎではなく、たたきでの対応になる旨を伝え対応をさせて頂くことになりました。

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補修前


今回のフィッシングベストはL.L.BEANのもの。タグから推測するに30年代のものになります。

現在のミシン糸はポリエステルが主流であり、1940年代後半から使用され始めています。

それ以前はコットン糸がミシン糸として使用されていました。

つまり今回のベストにポリエステルのミシン糸を使用すると違和感が生まれます。

(念のために燃焼実験も行いました。燃やすとポリエステルなら一瞬で溶けケミカルな臭いがします。コットンはゆっくりと燃え、臭いはありますが悪臭という感じはしません。)


違和感を生まないために可能であればコットン糸を使おうと感じ、探したところ何とか見つかりました。

ボタンもプラスチックではなく、尿素ボタンを用意。

(所謂、一般的な手芸屋さんにはあまり出回っていない為、糸だけ欲しい、ボタンだけ欲しいという方もお声がけ頂ければ対応させて頂きたいと思います。)



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今回のご依頼と共に約90年前(軽く一世紀前)のものをお直しさせて頂くという貴重な体験をさせて頂き誠にありがとうございました。

可能な限り生地の負担にならず、再度お直しができるように対応をさせて頂きました。

これでまた趣味の時間のお供として楽しんで頂ければ幸いです。


SERVICEに関してですが、一定のSERVICE以外には値段の設定がありません。


何故なら一着、一着つくりも違い、どのような需要があるかも定められないからです。

透明性が余りなくご不便をお掛けしますが、最初にご予算をお伝えさせて頂きます。

そこから、どうするか、逆にお安くできる方法はあるかなど、寄り添ったお直し生産を心掛けています。

(仮に衣服ではなくとも、バッグ類、キャンプ用品等も是非ご相談下さい。)



モノで溢れてしまっている世の中。

低価格で新しいモノを買う事も容易になり、買い替えるという選択肢を選びやすい時代です。


その分、いろんな思い出が詰まったモノは数少ないかと思います。

共に時を刻んでいける相棒のような衣服や道具はやはり格好が良いなと私たちは感じます。



是非、その衣服と長年を共にするお手伝いをさせて頂ければ光栄です。

ご要望やご相談等はお気軽にお問合せください。



E-mail → 307.san.maru.nana@gmail.com



 
 

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